「育休中、何しよっかな〜♪」
ルンルン気分でそう思っていた時期も私にはありました。
これから父親になるあなたには、ぜひ知っておいてほしい事実があります。
育休は“休み”ではありません。
育児休業の“休”の字にだまされがちですが、実際には体力も精神力も求められる、まったく新しい生活の始まりです。
昼夜問わず泣き続ける赤ちゃん。睡眠時間は分断され、家事も増え、夫婦のコミュニケーションも難しくなります。
けれど同時に、この時期にしかできない経験が詰まっているのも事実です。
これからお子様が生まれてくる方、また育休を取ろうか考えている方の中には
- 育休をどれくらいの期間取ろうか。
- 育休が始まったら何をすればいいのか。
- 育児休業給付金だけで生活できるのか。
といった疑問や不安をお持ちかと思います。
本記事では、筆者が実際に育休を取得し、夫婦で協力しながら過ごした体験をもとに、リアルな育児ルーティンや心がけていたこと、育休を乗り切るためのポイントをご紹介します。
充実した育休期間を過ごすためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
育休とは?制度の基本と手続きの流れ
そもそも育児休業とは、子どもが1歳になるまでの間(一定条件で最長2歳まで)、仕事をお休みできる制度です。
育休の間は無給ではなく、「育児休業給付金」という形でお給料の一部が支給されます。これは雇用保険から支払われるため、会社が負担するわけではありません。
育休の取得は法律で認められており、希望すれば原則として拒否されることもありません。
また、2022年からは「産後パパ育休(出生時育児休業)」制度もスタートし、より柔軟な取得が可能になっています。
育休取得までの簡単流れ
- 取得希望日の調整(早めの相談がベスト) 妻の出産予定がわかったら、できるだけ早い段階で職場に相談しましょう。 部署の調整や業務引き継ぎが必要なため、直前の申請はトラブルの元です。
- 申請書類の提出 会社の人事・総務から必要書類を受け取り、出産予定日や育休開始日などを記入して提出します。
- 育児休業給付金の手続き 給付金は会社経由でハローワークに申請してもらう形が多いです。 自身でハローワークに行く必要はほぼありませんが、手続きの流れは確認しておくと安心です。
自治体によるサポート制度
子どもが小さい間、自治体からもさまざまな支援が受けられます。 ※自治体により受けられるサポートは異なります。 実際、以下のサポートを利用していました
- 保健師による訪問指導 1度家に訪問してもらい、育児の状況確認や不安の相談をしました。
- 地域の子育て支援センター 他の方と交流することで育児や保育園に関する情報を入手できたり 定期的に身体測定をして成長の様子を確認することができました。
- 子育て応援パントリー NPO法人が月に1度開催しているイベントで、フードバンクに集まった「もったいない」食品や、地元企業や農家等から 提供を受けた食品や生活用品などを配布しています。
地域の支援を上手に活用することで育休による孤立感を軽減できたり、家計の負担を減らすことができます。
筆者の育休リアル
育休を取った期間
世間の男性の育休取得率は約30%ほど。
たとえ育休を取っても、平均期間は46日と言われています。
そんな中僕は
- 産後パパ育休を利用して2週間
- 生後2ヶ月目から1歳手前までの9ヶ月半
合計およそ10ヶ月ほど育休を取りました!!
仕事に出ると妻に負担がかかるのは目に見えてるし(産後なら尚更) 目一杯育児して、職場復帰しても息子に僕のことをを覚えて欲しかったので長期の育休を取らせてもらいました。
1日のスケジュール(誕生〜生後6ヶ月)
僕がやっていた育休中のリアルな一日のスケジュールを紹介します。 ちょうど生後6ヶ月で離乳食が始まって生活習慣が変わったので、それまでのルーティンです。
時間帯 | 内容 |
---|---|
夜間 | 授乳の必要があったため、妻にお願いしていました。 |
5:00〜 | 夫起床。ミルクを飲ませる |
6:00 | 保温器の洗浄、お湯の入れ替え |
朝食、体操、筋トレ | |
7:00 | ゴミ出し等、軽い家事 |
8:00過ぎ | 妻起床 |
9:00 | 子どもと散歩 |
午前中 | 買い物やその他家事 |
12:00 | 昼食づくり |
13:00 | ミルク(3回目)、寝かしつけ |
午後中 | 自由時間(趣味に没頭したり、資格勉強したり) |
17:00 | ミルク(3回目) |
18:00 | 夕食づくり |
19:00 | 沐浴 |
20:00 | 皿洗い、キッチン周り掃除 |
21:00 | ミルク(4回目)、寝かしつけ |
※日によってまちまちです
育児以外に取り組んだこと
育休中、赤ちゃんと向き合うことが最優先でしたが、朝の時間・スキマ時間・午後のお昼寝時間に自己投資をするようにしていました。
- 読書
育休期間中で興味ある本を手当たり次第手を付け、10冊読破しました。 - 簿記3級の勉強
お金の勉強を兼ねて育休のうちに取っておこうと決心して、勉強期間1ヶ月で取得しました。 - 副業チャレンジ
AI画像について興味があったのでどうやって作るのか調べて、それを人に教えたり画像生成の請負をして副収入を得ました。 (※育休中の副業は法的に禁止されていません。) - 家計把握
育休中は給付金頼りの生活になるので、いくらくらい給付があって毎月いくら使っても大丈夫なのかを管理する必要がありました。
育児に追われながらで大変でしたが、「仕事をしながらよりは時間がある」と自分に言い聞かせながら取り組みました。
10ヶ月も育休を取る方は少ないですが、限られた期間の中で目標を持つとより良い育休になると思います。
育休中に心がけた5つのこと
育休は、ただ「家にいる」期間ではありません。
この期間をどう過ごすかで、夫婦関係も、家族の基盤も、大きく変わります。
僕が育休中に特に意識していた5つのポイントを共有します。
①とにかく育児に関わる
当たり前の話ではありますが、初めての育児でしたのでとにかく「覚えなきゃ」という一心でした。
自分ややらなければ、妻がやらざるを得なくなります。
産後の体は「トラックにはねられた時と同様のダメージを受けている」と言われており、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足の状態で体が本調子ではありません。
そんな状態の人に育児を任せきりにするわけにはいかないでしょう。
生後間もない間はミルクを作ったりおむつを変えたり、寝かすのが一日の大半を占めます。
それをやるだけでも奥さんは「助かる」と感じます。
個人的には「育児のための育休」ではなく「妻のための育休」と思って生活をしていました。
②合間で家事
子どもの世話をして「はぁ〜やってやったぜ〜」とくつろいでいる暇はありません。
時間を見つけては僕達夫婦の身の回りの事もこなす必要があります。
とはいえ子どもが生まれる前から料理・洗い物・ゴミ捨ては、やっていたので継続しました。
最初はできなくても、「頼まれてから動く」のではなく「自分から動く」事柄を増やすのは大事です。これができると、夫婦のストレスは大きく減ります。
この点に関しては別記事でお話していますのでそちらをご覧下さい!
③健康維持
特に子どもが生まれて間もない間は家から出る機会が激減しますし、家事育児に追われて自己管理がおろそかにもなりがちです。
僕は空いた時間やスキマ時間で最低でも以下の3つの事をするようにしていました。
- 散歩
晴れた日は積極的に20分〜30分の散歩をしていました。 抱っこ紐で子どもを抱え、気ままに近所を散歩するのは気分が良かったです。 ストレス解消だけではなく、運動不足解消にもなります。 - 体操と筋トレ
子どもよりも早く起きる習慣があったので、毎朝Youtubeを見ながら体操と軽い筋トレをしていました。 体を動かすことで気持ちにスイッチが入りますし、新陳代謝を上げて太りづらくなるのでオススメです。 - 水を飲む
「育休中は家にいるので水分をほとんど消費しない」と思っている方、間違いです。 水分は呼吸や皮膚からも出ていっており、日常的な生活で体から消費される水分量は、成人の場合およそ1日2.5Lと言われています。 僕は食事とは別に水を毎日最低1Lは飲むようにして、それを今でも続けています。
④妻との情報共有
「二人で一緒に育児をする」と言うだけなら簡単ですが、実際は相手がいつ何をしたかが見えないのが現実です。それどころか自分がいつおむつを替えたかなんていちいち覚えていられません。
そこで我が家では、「授乳ノート」という育児アプリに行動を記録することで夫婦の連携をスムーズにしていました。
授乳ノートはスケジュール帳のような見た目の画面に、授乳やおむつ、寝たタイミングを簡単に記録することができるスマホアプリです。 前回の授乳(ミルク)からどれくらい時間が経っているかや、一日にどれくらいおむつを替えたかなどのデータも取れます。
夫婦それぞれのスマホで情報共有されるのでいちいち報告手間が大幅に減るし、自分で把握するために使ってもとても便利です。
ダウンロードはこちらから↓
⑤子どもと自分の人生を考える
僕は10ヶ月という長い育休期間を取りましたが、必ず終わりは来ます。むしろ終わったあとの時間のほうが圧倒的に長いです。
そこでスキマ時間を使って、いまのうちに将来の事を少しずつ計画するようにしました。
具体的には以下の2つ
- 子どもの将来
真っ先に保育園について見据えました。 どの園に通えて、どうやって送り迎えを夫婦で分担するのかなどなど…。たくさんある懸念点をクリアする保育園探しには時間がかかりました。 また、保育園を卒園すると、小学校、中学校、高校、大学とお金がかかってくる時期がやってきます。いくら必要で毎月どれくらい貯金をしていけばいいのか計画しておかないとお金がカツカツで困ってしまいますので、貯金計画も立てました。 - 自分の人生について
仕事をしていない育休中だからこそ、自分自身の「棚卸し」をするべきです。今の仕事をどれくらい続けるのか。 そもそもどういった仕事の内容や環境で働きたいのか いくら稼いでいれば生活できるのか。何年働けばリタイアがみえてくるのか。 60歳、70歳と歳を重ねた時、何をしていたいか。 年を取る前にしたいことは何か それに向けて何をしていったらいいのか
将来について考えることは山ほどあるはずです。
どうせ職場復帰をしたあとはより忙しくてそれどころではなくなりますので、忙しい育児の中ですが、おむつを替えたりミルクを作っている最中にぼんやりと子どもと自分の将来を考えてみてはいかがでしょうか。
「自分の棚卸し」を事前にやっておく事で、いざ人生の分岐点に立った時に正しい判断する材料になります。
赤ちゃんのイベント
育休中は、毎日の育児ルーティンだけでなく、赤ちゃんにとって大切なイベントが目白押しです。
実際に我が家で行ったイベントを簡潔に3つ、例としてまとめておきます。
実家に帰省
育休が明けてしまうと外出の機会が限られてしまいますので、育休のうちに両家の実家へ遊びにいくようにしていました。
祖父母とのコミュニケーションという意味もありますが、祖父母に子どもの相手をしてもらうことで多少の楽ができます笑
生後100日祝い
生後100日を迎える頃には「お食い初め」というイベントがあります。 (子どもができてからこういった風習があることを知りました)
鯛や煮物を用意し、赤ちゃんの健やかな成長を祈願するイベントです。(用意した食事は親が食べるのですが笑) 「選び取り」や「一升餅を背負わせる」といったこともします。
お祝いの料理を作るスキルも時間も無いので出来合いのセットを注文し、両家の親を家に居招いてお祝いをしました。
初めての花見
春になったタイミングで、抱っこひもで近所の公園へ。
生後5ヶ月目だったので赤ちゃんの反応は薄めでしたが、家族で出かけるということ自体が気分転換になりました。
育休中で失敗したこと1選
ここまで色々やってきた事を紹介してきましたが、失敗した事もあります。
それは「ストイックにやり過ぎてパンクした」事です。
「自分がこれだけやってるのに、妻はなんでのんびりしているんだ」
「このペースで自分にばかり負担がかかり、一生このままなんじゃないか」
といった不安や焦りを抱えた時期がありました。
そんな中、家事育児の細かなやり方の部分を指摘された拍子に、勝手に爆発しました。
怒鳴ったりはしていませんが、勝手に家を出て4時間歩いて頭を冷やしたり、コアワーキングスペースに籠もって数時間作業したりしました。それも1度ではなく2・3度はありました。
今振り返ると、家事育児はやるべき事ですがその他は”僕が勝手にやっている事”で、そもそも求められてやっていることではありません。なので腹を立てるのは違ったなと思います。
夫婦双方に言えることですが、不安や不満、思うことがあるなら冷静に相談すべきです。 自分が普段から家事育児を頑張っているのなら、相手もきっと耳を傾けてくれるでしょう。
この経験があったからこそ、今では少しでも思ったことがあればお互い相談して、折り合いをつけることができています。
育児休業給付金だけで生活できたのか?
結論、我が家は育児休業給付金だけで生活ができました。
子どもができる前から貯蓄体質で収入の8割以内で生活するようにしていましたし、赤ちゃんのうちは外出も限られてくるので更に支出が減っていました。
育児休業給付金は育休が180日を超えると標準報酬額の5割になりますが、そのあたりから収支が同じくらいでした。
家庭によって収支は違うので一概には言えませんが、
- 毎月赤字になっていないか(理想は収入の8割以内で生活)
- 半年〜1年分の貯蓄があるか
といったところがポイントとなりそうです。
もし足りなそうであれば、育休期間を短くするなどの対処が必要になります。
育休後の“今”について
僕は約10ヶ月間の育休を経て、現在は職場復帰をしています。
仕事に戻ってから改めて感じたのは、「育休は休みではなく、人生の大切な転換点だった」ということです。
ここでは、育休後のリアルな変化について紹介します。
① 子どもから懐かれた
一言でいうと「めちゃくちゃ懐かれました」。かわいいです。
仕事から帰るとくしゃくしゃの笑顔で迎えてくれますし、僕を呼ぶ時も「パパンマン!」とか(「ざんの」という僕のハンドルネームを覚えて)「がん!」と言ってくれます。かわいいです。
抱っこも普段からねだってきます。かわいいです。
② 妻との関係良好
家事育児を継続しているおかげもあり、関係は良好です。
むしろ育休を頑張りすぎて家庭の舵切りは僕になっています。
「自分が動きすぎて妻が怠慢になるのでは」という不安も無駄に終わり、逆に母親として日々進化しているのを感じます。
③ 復帰後の仕事に関して
職業柄、他の人から見ると「ブランク」があるように見えるようです。
ですがそれは仕事をしていれば戻るものですし、一生必要なものでもありません。
一生ついて回る「家族」の部分を充実できたので、育休を取ってよかったと感じています。
まとめ:育休は家族を作り、自分を見つめるチャンス
今回の育休を通して赤ちゃんの面倒を見るのは当然ですが、本質的には「奥さんを助けるため」のものだと思いました。
家族が増えて生活リズムが不安定な時期を一緒に乗り越えるからこそ、今後の良好な家族仲を作る事ができます。
これを読んで育休を取ろうか迷っている方、きっと家族想いな方です。
多くの方が僕のように10ヶ月という長い期間の育休を取れるわけではないしできることは限られてきますが、人生で一番豊かな数ヶ月になりますので一歩踏み出してみることをオススメします。
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